お悩みから探す肩の症状
スポーツ、特に野球、テニスなどで肩を痛めた方、また転倒などで肩を打撲され上がらなくなった方、自然に痛みが生じ肩が上がらなくなった方などの診断・治療をおこなっております。
特に肩関節はカラダの中でよく動く関節で構造が複雑なため、ある程度痛みがおさまってきたら関節可動域をよくしていくために、理学療法士による運動療法をおすすめしています。
肩こり
症状
首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。
原因
首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢のよくない人(猫背・前かがみ)、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、ショルダーバッグ、冷やしすぎなどが原因になります。
五十肩(肩関節周囲炎)
症状
肩関節が痛み、関節の動きが悪くなります(運動制限)。
原因・病態
中年以降、特に50歳代に多くみられ、その病態は多彩です。関節を構成する骨、軟骨、靱帯(じんたい)や腱板(けんばん)などが老化して肩関節の周囲の組織に炎症が起きることが主な原因と考えられています。肩関節の動きをよくする袋(肩峰下滑液包)や関節を包む袋(関節包)が癒着するとさらに動きが悪くなります(拘縮または凍結肩)。
肩腱板(けんばん)断裂
症状
40歳以上の男性に多く、右肩に好発します。発症年齢のピークは60代です。肩の運動障害、運動痛、夜間痛を訴えますが、夜間痛で睡眠がとれないことが来院する理由です。運動痛はありますが、多くの患者さまは肩の挙上は可能です。五十肩と違うところは、拘縮、すなわち関節の動きが固くなることが少ないことです。ほかには、挙上するときに力が入らない、挙上するときに肩の前上面でジョリジョリというあつれき音がするという訴えもあります。
原因・病態
- 断裂の背景には腱板(けんばん)が肩峰と上腕骨骨頭にはさまれているという解剖学的関係と、腱板(けんばん)の老化がありますので、中年以降の病気といえます。明らかな外傷によるものは半数で、残りははっきりとした原因はなく、日常生活の動作の中で、断裂が起きます。男性の右肩に多いことから、肩の使いすぎが原因となっていることが推測されます。
- 断裂型には完全断裂と不全断裂がありますが、不全断裂の症状が軽く、治りやすいということはありません。
- 若い年齢では、投球肩で不全損傷が起こることがあります。