お悩みから探す膝の症状
スポーツ、運動などによってけがをしたり、年齢による膝の負担が多くなり痛みが出る方に対し、MRI(※他病院への紹介によります)などで精査の上、投薬、注射などの治療を行っております。特に、膝が痛い方はある程度痛みがよくなってきたら理学療法士による運動療法をおすすめします。
変形性膝関節症
症状
主な症状は膝の痛みと水がたまることです。症状が進むと、膝の動きは制限され、膝が伸びなくなります。
またO脚変形が生じます。
原因・病態
原因は関節軟骨の老化、外傷、肥満、素因(遺伝子)などが考えられます。
加齢によるものでは、関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、使いすぎによりすり減り、関節が変形します。
半月板損傷
症状
半月は膝関節の「大腿(だいたい)骨と脛骨(けいこつ)」の間にあるC型をした軟骨の板で、内側・外側それぞれがあり、クッションの役割を果たしています。
これが損傷しますと、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。
ひどい場合には、膝に水がたまったり、急に膝が動かなくなる“ロッキング”という状態になり、歩けなくなるほど痛くなります。
原因
スポーツなどのけがから生じる場合と、加齢により傷つきやすくなっている半月に軽微な外力が加わって損傷する場合とがあります。前者では、体重が加わった状態でのひねりや衝撃によって半月だけが損傷するものと、靭帯(じんたい)損傷に合併して起こるものとがあります。半月は加齢に伴い変性するので、40歳以上ではちょっとした外傷でも半月損傷が起こりやすくなります。
病態
原因がさまざまであるため、損傷の形もさまざまです。
膝靭帯(じんたい)損傷
症状
- 急性期(受傷後3週間くらい)には膝の痛みと可動域制限がみられます。しばらくして腫れ(血腫)が目立ってくることもあります。
- 急性期を過ぎると痛み、腫れ、可動域制限はいずれも軽快になっていきます。しかしこの頃になると損傷部位によっては膝の不安定感が徐々に目立ってくることがあります。これは下り坂やひねり動作の際にはっきりすることが多いです。
- 不安定感があるまま放置しておくと新たに半月板損傷や軟骨損傷などを生じ、慢性的な痛みや腫れ(水腫)が出現します。
原因・病態
- スポーツ外傷や交通事故などで大きな力が膝に加わった時に、その外力の方向に応じて種々の靱帯損傷を生じます。
- 一般に外反強制により内側側副靱帯が、内反強制により外側測副靱帯が損傷し、また腔骨上端の前内方に向かう外力で前十字靱帯が、後方への外力で後十字靱帯が損傷します。頻度が高いのは内側側副靱帯損傷です。外側側副靱帯を単独で損傷することは非常にまれです。
- 非常に強大な外力を受けると複数の靱帯に損傷が及ぶこともあります。